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エイビイ「安さ」の秘密は?

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南町田に引っ越した当時は
食品などの日用品を購入するのが不便だという印象でした。
実はエイビイ(AVE)という優良スーパーの存在を知りませんでした。

東急ストアは品ぞろえも品質や客対応も悪くないのですが
やはり高いのです。
肉、魚などの生鮮食品は特に量が少ない割に高く、
パッケージを持ったままジッと値段を見つめ、
棚に戻してしまいました。

町田方面に行くとOKストア森野町店があります。
もともと安い上に食料品3%OFFなどのOKカードもあります。
エイブイと非常に良い勝負なのですが、野菜やフルーツが高い印象です。

業務用スーパーは超~安いですが
我が家は女性2名を含む3人家族なので
業務用は量が多めです。
普段づかいの商品はやっぱり適量で安く、
品質的にも安心できるレベルがほしいところです。

その点、エイビイは安くて、品ぞろえも多いし、
品質も悪くありません。

スーパー「エイビイ」の安さの理由を推理したり、
想像してみたりしました。
理由がわかると信用できるし、納得して買えますよね。
それに印象だけでなく、本当に安いのか
価格なども一部商品だけですが比べてみました。

エイビイは本当に安いの?

お買い物がてらエイビイで販売している商品の価格を
いくつか調べてきましたよ(2018年12月23日 すべて消費税別)

・「きゅうり」1本 59円
・「白菜」半分 99円
・「ピーマン」4個 169円
・「レタス」1個 49円
・愛媛産「みかん」Lサイズ(8個入) 299円
・「真鱈」100g 149円
・千葉県もち豚バラスライス100g 149g
・秋田産「あきたこまち」10kg 2999円
新潟県産「こしひかり」10kg 3380円
PASCO「超熟」6枚(山型) 139円
・「美食卵」(10個入) 178円
・成分未調整牛乳「酪農牛乳」145円
・明治「おいしい牛乳」208円
・冷凍食品「味の素餃子」(12個入) 188円
日本茶伊右衛門」2L 107円
・キューピー「マヨネーズ」450g 179円
・味の素「さらさらキャラノーラ油」1L 199円
キッコーマン醤油1L 199円
サントリー「のどごし生」350ml 99円
・アサヒ「スーパードライ」350ml 172円

ちなみに同時期にOKストアで特売していた
「本マグロ赤身」100gは680円(会員価格660円)
エイビイは599円でエイビイの勝ち。
「国産豚もも薄切り」100gはOKストア特売で90円(会員価格89円)
エイビイは99円ですが、千葉のブランド肉なので、ここは勝負なし。
PASCO「超熟フォカッチャ」(4個入)はOKストア特売で152円(会員価格147円)
エイビイは148円でOKストアの僅差勝ち。
味の素オイルミルズ「オリーブオイル」600gはOKストア特売で599円(会員価格581円)
エイビイは599円で引き分けながら、会員価格でOKストアの勝ち。
洗剤などの日用品はOKストアが安いです。

東急ストアの特売では
国産豚「切り落とし」100gが118円。
一方のエイビイは89円。
国産黒毛和牛切り落とし100gが東急ストアの特売では498円に対して
エイビイは299円とエイビイの圧勝!
ただし、東急ストア22日限定の野菜特売は
キャベツ1個98円でエイブイの99円に僅差勝利。
東急ストア23日限定特売のキャローラ油188円は
エイビイは199円と東急ストアの勝利です。
東急ストアも特売品は健闘しています。
それに東急ストアにはTOKYUカードがあります。

他店の特売品は微妙にエイビイを下回っているものがあり
エイビイ価格をベンチマークした値付けをしているという印象がします。
OKストアも安いですが、特売と銘打たずにこの価格の
エイビイはかなり安価と言えます。
では、なんでエイビイは安くできるのでしょうか。

エイビイにはチラシがない

これはエイビイのホームページで言っていることでもありますが
エイビイはチラシやDMを作っていません。
ネットチラシ配信のシュフールにもエイビイのチラシはないですね。
私は元広告業界にいたので少しだけ知っていますが
チラシというのは何万枚と制作・印刷し、新聞などに折り込むと
けっこうなコストがかかります。
それを毎週毎週作っていくのですから
手間もコストも気も使います。
そしてそのコストは商品売価に上乗せされることになるわけなので
最終的にはお客さんが支払っていることになります。
そうは言ってもスーパーとして特売などあれば
告知していきたいと思うのが常識ですよね。
しかし、エイビイには「特売」という考え方がないようです。
いつもできるだけ安くというコンセプトで
特売はなく、だからお伝えすることはないという考え方なんですね。

(開店した時はチラシを作っているようですね)

エイビイのレジ前にはガムがない

エイビイに行くとちょっと他のスーパーと異なる印象を持ちます。
その一つがレジ前です。
スーパーにしろコンビニにしろ、レンタルビデオ屋さんに行ったって
レジ前にはちょっとしたお菓子や電池や特売品などが置かれています。
「そういえば、電池がなかったな」とか
「美味しそうだから買っちゃおうか」といった販売店
ついで買いを促す作戦ですよね。
今では小売業の常識ともいえるレジ前戦略ですが、
エイビイはこの常識に乗らなかったようです。
なんとなく、エイビイは店員の仕事をできるだけシンプルにしようとしている感じがします。
ホームページにも書かれているローコストオペレーションというやつでしょうか。
このことがエイビイの経営にとってプラスになっているのかどうかわかりませんが、
要らぬ商品をついで買いしなくて済むので
お客にとっては悪いことではないですね。
エイビイは他社が当たり前のこととして実践していることも
「本当にそれ必要?」と一から考え直している気がします。

エイビイは現金精算のみ

エイブイはお店の入口にこんな告知がされています。
「当店の精算は現金のみとなります」
他の大手量販店やスーパーはたいていはカード決済がありますので
これも業界的には常識破りと言えるのではないでしょうか。
想像するに、現金精算のみとする最大のメリットは
キャッシュフローを良くすることにありそうです。
現金を持っている経営は、やはり優位に事業を運営することができますし
銀行など金融機関と交渉しやすいはずです。
キャッシュで買い付ければ、より安く商品を仕入れることもできますよね。
それから決済方法が現金のみだとレジのオペレーションも
シンプルで簡単です。
それからコレも大きいと思いますが、
カード決済用のシステム導入などとなると開発や運用に
かなりコストがかかるのではないでしょうか。
ただし、デメリットもありますよね。
やはりカードで決済したいというお客さんもいる訳で
そういう人はエイブイから離れていくことになります。
それに世の中的には政府の後押しもあって
どんどんキャッシュレスに移行していっているようです。
エイビイはただお客さんを、
「安さを最優先する、あまりカードを使わない庶民」とターゲティングして
現金のみでもいけるはずだし、最終的にはお客にも
その方がトクになると判断したのではないでしょうか。

エイビイはポイントカードがない

たとえばOKストアなら食品3%割引などの特典があるOKカード(お酒が該当せず)
東急ストアでは東急グループ全般で使えるポイントカード「TOKYU POINT CARD」
といった感じでなんらかの特典カードがある場合が多いですが、
エイビイにはポイントカードはありません。
実はポイントカード向けのシステムを導入すようとすると
これもけっこうなシステム開発費や運用費がかかるんですよね。
それに私のようにレジ前でカードがなかなか見つからないお客がいると
精算が滞りますよね。
エイビイはあくまでシンプルオペレーション。
店員さんもいちいち、「カードをお持ちですか」なんて聞かなくていいんですもんね。

エイビイはお店の閉まるのが早い

OK町田森野店の営業時間は、8:30 ~21:30
スーパー三和小川店の営業時間は、9:00~22:00
イトーヨーカドー大和鶴間店の営業時間は、9:00~22:00
みんな頑張っています。
エイビイ南町田店はというと10:00 ~19:00
他スーパーに比べるとかなり店じまいが早いのです。
お店で何がもっともコストになるか?
やっぱり人件費なのでしょうね。
特に売り手市場が続き、採用が難しいストアの販売スタッフやレジスタッフは
なかなか採用がままならない状況です。
他店舗が年末年始もできるだけ営業している中、
たとえばOKストアは2019年の年末年始は
1月1日(火)~3日(木)が 休業ですが、
エイビイは4日まで休みです。

エイビイはいつも店内が涼しい?

私は経験したことがないのですが
夏場などにエイビイの店内に入ると感じるのは
その冷房がガンガンに効いているという話ですね。
東北大震災以降、省エネの流れもあって
エアコンはあまり効かせすぎないという風潮があります。
決して悪いことではないのですが、場合によっては
「もうちょっと冷房が効いていると嬉しいのに」というビルやお店も
ありますよね。
でもエイビイはその点、ガンガンとのこと。
店内は非常に広く、空調コストもバカにならないと思われるのですが
ガンガンです。
店内はきっとお店であると同時に倉庫なのでしょうね。
生鮮食品などの鮮度を保つための対策と思われます。
そういうところは業務用スーパーと
スタンスが似ているかもしれません。

エイビイには音楽がない?

ほかのお店ってどうでしたっけ?
東急ストアはイージーリスニング風の曲、
マルエツに行ったら「さかな、さかな、さかな~」と
繰り返しオリジナル曲がかかっていました。
エイビイ南町田店はBGMはありませんでした。
安さと品質に関係ないものは極力排除されているようです。

エイビイは時給が高い

OKストアはタウンワークでパート募集していましたが
時給985円~でした。
一方エイビイでは店内に募集チラシが吊るしてあり
時給は1200円とあります(共に2018年12月23日実績)
ちなみにたまたまかと思われますが、
エイブイではネット求人広告の掲載が見当たりませんでした。
最近はサービス業の求人倍率は2.11倍(2018年10月)で
しっかり売り手市場です。
その中でもサービス業はなかなか採用が厳しいようです。
エイビイは時給が高く、勤務時間は他店に比べてるとそれほど遅くありません。
必要ないコストを徹底して排除し、
人にはお金をかけている様子がうかがえます。

大手ヤオハンがバックボーン

1965年に横須賀に誕生した木村商店がエイビイの前身。
その後、1983年に三浦半島を中心にチェーンストア展開をはじめました。
現在、エイビイはスーパー大手ヤオコーグループの傘下に入りましたが、
バックボーンを得て、神奈川県中央にチェーン展開しています。
南町田店はその急先鋒ということですね。
ヤオコーはエイブイの効率の良い運営を吸収していくと言ってるようなので
エイビイの安くて、抜群の品ぞろえを売りにした方針は
これからも続くものと考えて良いでしょう。

南町田にエイビイがあって、本当に助かります!

そして、広告広報のコストをかけず、安さに徹しているエイビイなので、私のブログが少しでも広報に役立つことを望んでいます。

 

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