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なんで南町田にスヌーピーミュージアムが?想像してみた6つの理由!

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スヌーピーミュージアム (c) Peanuts Worldwide LLC

 

2019年12月14日、
南町田のグランベリーパークに
スヌーピーミュージアムがオープンします。
アメリカの新聞漫画「ピーナッツ」の原画や
ビンテージグッズなど200点以上を展示されます。
もともとスヌーピーミュージアム
2016年4月以来、
東京・六本木で営業してきました。
2018年9月24日に閉館して、
南町田へ移転することが決定したわけですが
なんで移転先に選ばれたのは
南町田だったのでしょうか。
南町田とピーナッツとの共有点を考え、
南町田が移転先に選ばれた理由を想像してみました。

 


1)トカイとイナカの真ん中へ

スヌーピーが登場する
アメリカのコミック「ピーナッツ」
実際に舞台になっているのは
アメリカの小さな町のようです。
絵を見ると緑も多くて
カントリーって感じですね。
ただ、スヌーピーをはじめとする
登場人物のキャラクターは
趣味嗜好を含めて
ちょっと都会的なセンスが感じられます。
絵のタッチも洗練されていて
ちょっとアーティスティックなんですよね。

作者のチャールズ・M・シュルツが
育ったセントポールは、
ミネソタ州の議事堂もある政治の街。
同時に博物館・美術館も
数多く存在するようです。
同じミネソタ州でも
商業・経済んの中心地ミネアポリスと比べると
こちらはもうちょっと落ち着きがある
政治と文化の都市なのですね。
写真を見ると議事堂などの
オフィシャルで歴史ある建物がありながら
樹や芝生なども多い街のようです。

それからもう一つ。
シュルツ氏が引退するまでの
30年間を過ごした
サンフランシスコ近郊・カリフォルニア州
サンタローザもまた、
作品に影響を与えたことが想像されます。
もちろんサンタローザには
スヌーピーミュージアムの本館である
シュルツ美術館があります。

きっとピーナッツの舞台は
セントポール
サンタローザ近郊の
イメージなのではないでしょうか。
だから六本木のような都心部
ちょっと違うのです。
かといって地方って感じでもない。
農地もあるけど
渋谷にも30分ちょっとでいけるトカイナカ、
南町田はそういう意味からいっても
絶好のロケーションであったと
いえるのではないでしょうか。

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シュルツ美術館 (c)2019 Charles M. Schulz Museum


2)かろうじて東京、そしてこの広さ

もともと六本木のスヌーピーミュージアムは、
再開発までの2年半限定仮住まい。
都市部という環境もさることながら
施設そのものの広さも
ネックだったと思われます。
本家のシュルツ美術館の延床面積は
わかりませんが、
写真を見る限り、かなり広々としています。


では六本木と南町田、
それぞれの広さを比べてみましょう。

六本木スヌーピーミュージアム
延床面積1475㎡

南町田スヌーピーミュージアム
延床面積2600㎡+カフェ200㎡

新しい建屋はほぼ2倍のスペースに
増床しています。
この広さを確保できた理由の一つは
やはり土地価格の安さでしょう。
六本木5丁目が218万0000円/m2に対して
南町田駅前の鶴間3丁目は
23万4000円/㎡
ほぼ10分の1程度の地価だからこそ
この広いスペースを確保することができたのです。

しかも、かろうじて東京です。
スヌーピーミュージアムの正式名称は
SNOOPY MUSEUMU TOKYO。
東京でなくてはいけないのです。
浦安にありながらTOKYOを標ぼうする
大規模エンターテイメント施設もありますが、
SNOOPY MUSEUMU TOKYOは最南端ながら東京です。
広さと場所のジレンマの中で
運営会社のソニー・クリエイティブプロダクトが
出した解答が
南町田だったのではないでしょうか。

 

3)英語教育に力を入れる町田市

ピーナッツはアメリカのコミックなので
当然のことながら原文は英語です。
4コマ漫画なのでそれぞれに落ちがついていて
ウイットに富んだセリフが
いっぱい書かれています。
ということもあって
ピーナッツの原文に触れることで
英語を楽しく学ぶことができます。

たとえばスヌーピーのセリフを一つ紹介すると…

見つめていてもご飯皿は
いっぱいになったためしがない!(スヌーピーの名言)
A watched supper dish never fills!

人生への良いアドバイスともいえる警句を
このビーグル犬はいっぱい残しています。

たとえば「スヌーピーと英語で話そう! 」や
スヌーピーの英和辞典」のような
英語学習本もいくつか作られています。

一方で町田市は「えいごのまちだ」を掲げていて、
子どもたちの英語力強化に力を入れています。
町田市役所のホームページを見ると
「小学校1年生から英語を学び始め、
小中9年間で一貫した英語教育を
受けられる環境の整備を進めています」と
記載されています。

英語教育の一貫として、
南町田のグランベリーパークに
スヌーピーミュージアムができることは
町田市にとっても、
スヌーピーミュージアムにとっても
相応しい選択に思えます。
実際にスヌーピーミュージアムでは
子どもたちが楽しみながら英語を学べる
英語イベントなどの展開も予定されています。
カタ苦しい講義形式の授業とは
一味違った英語を学ぶ場となるといいですね。

形式的な詰め込み教育ほど
人に害を与えるものはないね!(ライナスの名言)
There’s nothing that can harm a person
more than too much formal education!

 

南町田 英語 スヌーピー

世界一受けたい授業」でスヌーピーの特別授業 (c) Peanuts Worldwide LLC


4)子供たちが主役の大人の世界

ピーナッツを読んだことがある方なら
ご存知のとおり、
その登場人物(?)は子供と動物だけ。
大人はまったく現れません。
ただ、子どもだけの幼い世界のお話かというと
そんなことはないわけです。
子どもや犬や小鳥が
時に哲学的な、時にシニカルなセリフをもらす。
そのギャップが
ピーナッツの魅力になっているのです。
子どもを子ども扱いしないという
作者のスタンスが垣間見えます。
翻訳の谷川俊太郎さんも
子ども向けに
言葉を変に優しくすることはありません。
子どもにとって一見難しそうな言葉も
使っています。
作者の意図を組んだ翻訳を
心がけているようですね。

町田市には
「町田市子ども憲章」というものがあって
町田市役所のホームページで
「みんな自分に素直に生き
そしてお互いを認め合うそんな社会へ・・・
それは、みんながそれぞれの生き方を
追うことができるということ。
そして、他の誰とも違うかけがえのないわたしが、
まわりのすべてのものとともに、
生きるということ。」と制定されています。
ちょっと建て前っぽいところもありますが、
これをピーナッツのキャラクターの
それぞれ個性的で、共存しているところが
かぶさる部分があります。

グランベリーパークには
コミュニティ形成の場として
パークライフサイトという区画が整備され、
そこには子どもクラブ(児童館)が常設されます。
公園には子どもたちのための遊び場として、
森・星・水をテーマにした
プレイグラウンドも作られるそうです。
子どもたちがイキイキと
楽しむことができる場になるといいですね。

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▲ピーナッツの登場人物たち  (c) Peanuts Worldwide LLC


5)動物と人間が同列に生きる世界

我が家がペットOKのマンションに住んで
犬を飼っているせいかもしれませんが、
グランベリーパークが完成したら
ちょっと楽しくなりそうな予感がしています。

ミュージアムに併設される
「ピーナッツ カフェ」は、
ミュージアムのチケットがなくても
利用可能ということなので
ぜひ可能なら公園で遊んだ後に一緒に
ワンコと休憩したいところです。

グランベリーパークのショップスペースには
ペットフードショップ「ディアラ」や
ペットショップ「ドッグ&キャット ジョーカー」
ペット用品「ペットパラダイス」も
出店していますので
こちらも楽しめそうです。

ピーナッツの世界では
動物がしゃべり、思索し、
二本足で歩き、腕組みをします。
人と動物が同列なんですよね。

今もスヌーピーミュージアム脇に散歩道があり、
犬を連れて散歩する人がいっぱいいます。
公園が完成したら、さらに犬連れが増えそう。
人と動物が仲良くコミュニケーションをとっている。
そんな場所として南町田のグランベリーパークは
ぴったりといえるでしょう。


6)アウトドアなピーナッツと南町田

グランベリーパークはちょっとアクティブで
アウトドアなイメージです。
たとえば目玉ショップの一つ、
アウトドア「モンベル」。
「日本最大級」の売り場面積約2250平方メートルに、
ライミングが体験できるウォールや、
カヤックが試乗できる人工池を
常設するそうです。

鶴間公園も大きく変化します。
・賑わい広場
・芝生広場
・人工芝のスポーツフィールド
・テニスコート
・森の遊び場
・幼児広場
・プレイグラウンド など
多彩な機能が備わった
都市型のアクティブなスペースに
生まれ変わります。

ピーナッツも作者のシュルツが
スポーツ好きだったこともあり
多くのスポーツが取り上げられています。
野球、フットボール、スケート、
テニス、ホッケー…。
主人公のチャーリー・ブラウン
決して運動神経が良い訳ではないのですし
負けに次ぐ負けにもめげず、
それでも野球を楽しむ姿に、
本当のスポーツ好きたちの姿が
浮かび上がってきます。
南町田グランベリーパークの
アウトドアなイメージづくりに
スヌーピーミュージアム
まさにお似合いの
エンターテイメント施設なのです。

f:id:tatox:20190914204428j:plainPeanuts comic (c) Peanuts Worldwide LLC